LIVING ROOM

日々の暮らしを支えるメディア

2017.07.15

妊活に必要なのは【妊活菌】? 本当に必要な“菌”って?

妊活をしている方なら妊活菌という言葉を聞いたことがあるでしょう。なかには「妊活菌のお蔭で妊娠できた」と信じている方もいるほど。 確かにそういった話は聞きますが、科学的には根拠が乏しいのが事実。 では本当に妊娠に必要な菌はどういったものがあるのか探っていきましょう。

妊活に本当に必要なのは乳酸菌

妊活菌というものは科学的には存在していないのですが、科学的に妊活に必要とされている菌があります。それは乳酸菌です。
乳酸菌には腸内環境を整える働きがあり、腸内環境を整えることによって免疫力を高めることができます。 腸内環境が乱れていると、栄養素の吸収率は下がり、妊娠に必要な栄養素を摂取しても活かされにくくなってしまいます。さらに、免疫力の低下は精子や受精卵を異物として排除することを引き起こし、不妊症の原因となることがあるのです。 こういったリスクを下げて妊娠しやすくするために、妊活中の乳酸菌は欠かせないといえるでしょう。

妊活に必要な乳酸菌は不足しがち

現代人は乳酸菌が不足しているといわれています。 その理由のひとつが食の欧米化です。食の欧米化により、以前ほどぬか漬などの発酵食品が食卓に上ることが少なくなりました。そのため、食事から乳酸菌を摂取する量が減ってしまったのです。
さらに、日本人は食の欧米化により肉の摂取量が増えました。その結果、体内で乳酸菌の増殖を抑える働きが強まってしまうのです。 これらの点から、現代人に乳酸菌が不足しているといえます。

妊活中に乳酸菌を摂取するにはどうしたら良いのか?

乳酸菌を摂取するための方法として代表的なものは、ヨーグルトやチーズから摂取する方法です。ただし、一度食べたら効果が出るというものではないため、毎日続けて摂取していくことが大切です。 効果的に摂取したい場合は、空腹時を避けて食事の最中や食後に食べるようにしましょう。空腹時に食べると、胃酸によって乳酸菌の効果が弱くなってしまいます。
さらに、乳酸菌は妊娠に欠かせない栄養素である葉酸や亜鉛の吸収サポート役になってくれたり、赤ちゃんに良い腸内細菌を渡すことにつながるなど良い働きをしてくれる菌です。 もし、つわりでヨーグルトやチーズが食べるのがツライ場合は、乳酸菌のサプリメントで摂取すると良いでしょう。
妊活中は妊活菌に頼りすぎるより、乳酸菌を継続的に取り入れるようにすることがおすすめです。乳酸菌を取り入れることは妊娠につながることが科学的に証明されているため、妊娠を考えている方は乳酸菌を摂取するようにしてはいかがでしょうか。