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2017.06.30

汗をかいても保湿はできない! 夏は乾燥肌に要注意

夏の汗は不快なだけでなく、保湿をしてくれないばかりか肌の乾燥をもたらすやっかいなもの。普段から汗はきちんとぬぐっていますか? 実は汗を拭くということも、肌を乾燥から守るうえで大切なポイントになるのです。 今回は乾燥肌にならないために知っておきたい、汗で肌の乾燥がもたらされるメカニズムについてご紹介します。

汗で肌が乾燥するメカニズム

肌の表面にある角質層には、汗と皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜が存在しています。この皮脂膜のお蔭で私たちの肌はホコリや細菌などの外的ダメージから守られており、肌の水分を保持することができているのです。
ところが、夏は暑さにより大量の汗をかきます。その汗をこまめに拭かないで放置することで、角質層がふやけて構造が壊れやすくなってしまったり、拭きとるときにゴシゴシとこすることで肌の角質層がはがれやすくなります。その結果、肌のバリア機能が働きにくくなり乾燥肌に傾きやすくなってしまうのです。
汗は放置せずに、ハンカチやタオルなどで優しく押し当てるようにしてぬぐうことを習慣づけましょう。

エアコンは肌の乾燥をもたらす

夏を快適に過ごすうえで欠かせないエアコンですが、エアコンがある生活に頼り過ぎてしまうと肌の健康を損なう恐れがあります。

エアコンによって室内は乾燥状態になります。それにより肌の皮脂が乾き始め、肌のバリア機能が正常に働かなくなってしまいます。その結果、肌の角質層がダメージを受けやすくなったり、肌が乾燥しやすくなってしまうのです。
また、エアコンの風が直接当たる方は要注意です。エアコンの風により肌のダメージが大きくなり乾燥肌に傾きやすくなってしまうでしょう。

乾燥肌予防のためには、エアコンの風に直接当たらないようにするだけでなく、こまめに水分補給をして身体の中からうるおいを満たすようにしましょう。
さらに、化粧水や乳液などを使って日々スキンケアを行い肌の土台をしっかり作ることが大切です。

肌の乾燥をもたらすのは悪い汗

外的な要因だけでなく、汗そのものにも注意が必要です。
汗には良い汗と悪い汗があり、塩分やミネラルを多く含んだ悪い汗は肌を弱酸性からアルカリ性へと傾かせ細菌を繁殖しやすい状態にしてしまいます。さらに、悪い汗をかくような状態だと皮脂膜を作るのに適していないため、肌が乾燥しやすくなったり、肌トラブルが起こりやすくなります。
その結果、肌がダメージを受けるだけでなく、汗によりかゆみやピリピリとした痛みを覚えやすくなってしまうのです。
普段から運動不足だったりしてあまり汗をかかない方は要注意。また、汗をかいても額や背中だけなど身体の一部分でしか発汗しなかったり、汗がベタつく場合は悪い汗の恐れがあります。
普段からウォーキングやジョギングをしたりして汗をかくようにすることが大切です。さらに、エアコンの使用を控えめにしたり湯船で身体を温めたりしましょう。

きちんとメカニズムを知ることで、乾燥の予防策をとれるようになります。
夏に向けて、生活習慣の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。