LIVING ROOM

日々の暮らしを支えるメディア

2016.11.30

不眠対策に効果的な食材や栄養素があるって本当?

不眠対策にはさまざまな面からアプローチをすることが大事です。その中の対策として、日ごろの食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
今回は不眠の改善に効果的な食材や栄養素などをご紹介します。

不眠の原因は?

眠りたいのに寝つきが悪い不眠症はつらいですよね。不眠にはさまざまな原因が考えられますが、大きな原因が「自律神経の乱れ」です。

人間の体は、自律神経のはたらきによって活動的な状態とリラックス状態を切り分けています。ストレスを感じている時はその中の交感神経が優位になり、心身の休息時や回復にむかっている時には副交感神経が優位に働くことが特徴です。

人間の体は眠りに入ろうとしているとき、副交感神経が優位にはたらきますが、何らかの原因により交感神経が刺激されスムーズに眠れない場合があります。眠るときの環境だけでなく、日常的な食生活にも不眠の原因が隠れている場合があるのです。

不足すると不眠を招く栄養素や食材とは?

不眠対策として寝具にこだわったり、寝つきのいい環境を整えている方は珍しくありません。しかし、不眠を改善するためには食生活にも目を向ける必要があります。
偏った栄養摂取により血液を生産する力が衰えると血流がにぶくなったり、血液が不足して手足のしびれや不快感が強くなる場合があります。

そうなると、いざ眠ろうとしてベッドの中に入っても手足に強い冷えを感じて寝つきが悪くなったり、足先がムズムズとして眠りづらいといった症状を招きがちです。

「葉酸」「鉄分」「ビタミンB1」などが不足していると、血流がにぶって不眠を解消しにくい状態に陥る可能性があります。
「葉酸」はブロッコリーや小松菜などの野菜類に多く含まれており、不足すると赤血球の働きに影響を与える栄養素です。「鉄分」はレバーや赤身の肉や魚などに多く含まれ、不足すると血中の酸素が不足し、不眠につながる恐れがあります。「ビタミンB1」は必ずしも単体で体に作用するわけではありませんが、自律神経のはたらきを整えるために役立つ栄養素で、玄米・うなぎ・豚のヒレ肉などに多く含まれています。

不眠対策に効果的な飲料

不眠対策に効果的な飲料は、カフェインを含まない温かい飲料です。温かい飲料を飲むと、体の深部が温まることによって寝つきの改善が期待できます。反対に冷たいものをとりすぎると体が冷えて寝つきが悪くなるため注意しましょう。寝る前にはカフェインを含まない温かいハーブティーや、しょうがのしぼり汁を入れた白湯などを飲むことでリラックス効果が期待できます。就寝前に飲み過ぎて睡眠中にトイレに行きたくなって目が覚めてしまうと逆効果となってしまうため、適量を飲むように心がけましょう。

このように適切な栄養・食事を心がけて自律神経を安定させることで、スムーズな入眠が期待できます。もし不眠に困っている方はこのような食生活を取り入れてみてはいかがでしょうか。