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2016.03.30

葉酸は妊活中だけでなく妊娠中にも摂取すべき?

妊活中や妊娠中の女性にオススメの葉酸は、実は厚生労働省も摂取することを勧めている重要な栄養素となっています。
しかも厚生労働省はただ摂取することを勧めているだけでなく、葉酸を摂取すべき時期についても公的な情報としてしっかりと定めているのです。
葉酸はどういった時期に摂取すべきなのか、葉酸を摂取することによるメリットと一緒にご紹介します。

葉酸を摂取すべき時期とその理由

厚生労働省は、妊娠・出産を計画している女性の葉酸の摂取における最も重要な期間について「妊娠前〜妊娠3ヶ月(8〜12週目まで)」と定めています。

以前の記事では葉酸を摂取することで、胎児の奇形を予防する効果に期待ができることを説明しましたが、そのために最も重要な摂取タイミングが「妊娠前~妊娠3週目」です。
この時期に葉酸を積極的に摂取することにより、神経障害児の出生リスクを70%軽減することができるといわれています。
また、胎児の栄養分裂が盛んになる「妊娠4週目~12週目」の時期に葉酸を積極的に摂取しておけば、胎児の脊椎が2つに分かれてしまう「二分脊椎」になる確率を低くすることもできます。

このような効果に期待できることから、厚生労働省は「妊娠3ヶ月目」までを葉酸の摂取における重要期としているのですが、これは4ヶ月目以降になれば摂取をしなくてもいいというわけではありません。
4か月目以降であっても葉酸が妊婦にとって重要な栄養素であることに変わりはないので、妊娠中も葉酸は積極的に摂取していくようにしましょう。

葉酸は出産後も摂取し続けたほうがいい?

さらに葉酸は、出産後でも摂取し続けるメリットがあるといわれています。
生まれたばかりの赤ちゃんを育てるために必要不可欠なのが母乳ですが、実は母乳の栄養価は母親の血液の状態によって左右されます。
ご存知なかった方も多いかもしれませんが、母乳の原料となっているのは母親の血液であり、その血液の質を良くして母乳の栄養価を高くするのに重要な栄養素となっているのが、ビタミンBと葉酸なのです。

人間の体が正しく細胞分裂を行うサポートをしてくれる葉酸は、母乳を飲んだ赤ちゃんの成長スピードにも影響を与えるといわれています。
そのため母親が葉酸を多く摂取することが、ひいては赤ちゃんの成長スピードを早めることにも繋がるのです。

葉酸はいつでも女性の味方をしてくれる

今回は「葉酸を摂取すべき時期」をテーマにお話ししてきましたが、葉酸は妊活を決めた日から赤ちゃんが卒乳をするまでの間にかけて、常に摂取し続けるべき栄養素であるといえるでしょう。
葉酸を食事やサプリメントから積極的に摂取していき、元気な赤ちゃんを育てていってくださいね。